top of page

お彼岸に想う

3月31日
読了時間: 2分

3月17日は彼岸入り、期間中は天候に恵まれ先祖のお墓参りに多くの人が訪れた。今年の特徴は、前半が少なく中日以後に多く、例年とは少々様子が違った春彼岸であった。お彼岸は、春と秋と2回あり中日を挟んで前後各3日の7日間で、平安時代から続く日本独特の仏教行事である。それでは、なぜ7日間なのか、なぜ中日なのか、そこには仏教のスローガンである「成仏」「中道」の意義が込められている。先祖のお墓参りも大切だが、同時にこの事も思い出してもらいたいものである。  インドでは、7という数字は「成仏」を表し、お釈迦様が誕生するや否や四方に7歩あるき右手を挙げて、「天上天下唯我独尊」と唱えた仏説がある。この仏説は、この子は将来仏と成ることを7という数字で、暗示している。春分と秋分の中日は、昼と夜の長さが同じで、どちらにも偏らないという「中道」を意味している。「中道」は、お釈迦様が快楽主義と苦行主義から、悟りを得られなかったところから生まれた、仏教用語である。原始仏教では、「中道」を実践するための徳目として、八正道がある。  八正道とは、1.正見(正しく四諦の道理を見ること)2.正思(正しく四諦の道理を思惟すること)3.正語(真実のある言葉を語ること)4.正業(清浄な生活をすること)5.正命(身口意の三業を清浄にして、正法に従って生活すること)6.正精進(涅槃に至る努力を継続すること)7.正念(邪念を離れ正しい道を憶念すること)8.正定(精神を集中し安定して迷いのない清浄な境地に入ること)の8である。四諦とは、仏教の教説で、苦諦・集諦・滅諦・道諦の4で、八正道と共に仏教教議の根本である。1月の衆議院選挙で、新党「中道改革連合」が誕生し、中道の改革を訴えたが、選挙民から支持を得ることはできなかった。  創価学会を母体とする公明党、労働組合を母体とする立憲民主党、公明党の支持者にとっては中道は聞きなれた仏教用語だろうが、立憲民主党の多くの支持者にとって初耳だったろう。八正道の境地で、改革の政策を立案するには難しく消化不良となり、歴史的大敗を喫した。中道との相性は、「成仏」は大吉だが「改革」は大凶である。中道改革連合の今後が心配である。


 
 

最新記事

すべて表示
豊臣兄弟」3

8月23日、NHK大河ドラマは信長亡き後の後継を争う「賤ケ岳の決闘」が放映された。この戦いで、柴田勝家は秀吉に敗れ自身の居城である北庄城に逃れたが、秀吉軍に包囲され城に火を放ち、妻お市と共に自害して果てた。「賤ケ岳の決闘」での注目の場面は、前田利家が勝家に天下を取るよう懇願したが、聞き入れられなかった。これに失望した利家は、勝家に味方することはなかった。利家と勝家は、越前の一向一揆鎮圧に共に戦った

 
 
豊臣兄弟2

7月26日、NHK大河ドラマ「豊臣兄弟」は、「天下への道」のテーマで山崎の戦いが放映された。山崎の戦いは、秀吉の備中からの中国大返しで主君信長の弔い合戦に挑み、光秀を打ち破った戦いとして有名である。秀吉は、この戦いで勝利したことが、天下取りの第一歩となった。それにしても、備中高松城から山城国山崎まで230キロを、武具を付けて一週間余りで踏破したのだから、驚異的である。  「天下への道」の中で一つ気

 
 
活動期の地球

6月26日、山梨県富士河口湖町で震度6弱の強い地震があり、富士山との関連が心配される。気象庁は、富士山の火山活動に異常はないと発表したが、1707年に大爆発して以来320年間休止している富士山は、過去およそ5600年間に180回もの噴火を繰り返してきた活火山である。記録に残る一番古い噴火は781年の天応噴火で、平安時代には頻繫に噴火したことが記されている。  2011年の東日本大震災は、869年の

 
 
bottom of page