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予言者日蓮

  • 2015年5月1日
  • 読了時間: 2分

4月28日、当山春祭り『立教開宗会』の法要が、厳修された。この日は、日蓮聖人が清澄山(千葉県)において初めてお題目を唱えた記念日である。あれから、763年の歳月が流れた。念仏全盛の時代、勇気を持ってお題目を唱えた日蓮聖人の決断がなければ、今日の日蓮宗は存在しない。

日蓮聖人が布教した鎌倉時代は、新仏教が花開いた、輝かしい時代であった。年代順にいえば、浄土宗の開祖法然(1133-1212)、臨済宗の開祖栄西(1141-1215)、浄土真宗の開祖親鸞(1173-1262)、曹洞宗の開祖道元(1200-1253)、日蓮宗の開祖日蓮(1222-1282)と、現代に続く五大宗派が誕生した。平安時代の、天皇を中心とする貴族仏教が衰退し、新興勢力の武士を中心とする社会の幕開けと共に、庶民仏教が興隆した。

歴史とは、時代の変化や出来事を学ぶ学問といわれるが、中国に学んだ天台宗の開祖最澄(767-822)、そして真言宗の開祖空海(774-835)から400年、中国仏教に習った仏教が、日本化された仏教への大変革がなされた。この400年間は、中国仏教が日本独自の仏教に育つ熟成期間であったといえる。

日蓮聖人は、鎌倉新仏教の開祖の中では最後に登場したが、その特徴は二度の元寇を経験した事である。元寇とは、日本にとって最大の国難、文永の役(1274)弘安の役(1281)を指す。この戦いは、当時の日本人にとって国の存亡をかけた、元と高麗連合軍との戦であった。

1260年、日蓮聖人が『立正安国論』を述作し「他国侵逼の難」つまり他国に侵略される危険があるとの忠告を鎌倉幕府に進言した。この14年後に、見事に予言は適中した。この出来事が、後に予言者日蓮といわれる由縁となったのである。

中国と韓国に歴史問題で攻められている日本の現状は、当時の構図によく似ている。歴史は繰り返すのか、大変興味深い。

 
 

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