top of page

仙台市のいじめ問題

  • 2017年5月31日
  • 読了時間: 2分

5月22日、義家文部科学副大臣は、仙台市青葉区で今年4月いじめを受け自殺した、折立中学校の男子生徒の問題で、奥山仙台市長と大越仙台市教育長を、文科省に呼び面談した。仙台市では、2014年9月に泉区館中学校1年の男子生徒、2016年2月に同区南中山中学校2年の男子生徒と、2年7ケ月で3人の中学生がいじめを受け自殺した。この異常事態を招いた、仙台市のいじめ問題に対する、認識の甘さが指摘されている。奥山市長の前職が、仙台市教育長だっただけに、なおさらである。

なぜ、市長の出身母体である教育界で、続けて忌々しい問題が起きるのか、考える必要がある。その一因として、市長と教育委員会の馴れ合いがあると、思っている。それを感じたのは、最初の泉区館中学校でいじめ問題が起きた時の、対応であった。市長は、遺族の意向を強調し、いじめの詳細を公表せず、内々の問題として処理しようとする意図が、透けて見えた。ネットの世界では、様々な情報が流れ、中学校名も判明しているのにもかかわらず、なかなか学校名も公表しなかった。

市長の発言内容は、教育委員会の見解を踏襲するだけで、問題追及の熱意に欠け、当事者意識が希薄なものだった。それは、仲間内でかばい合っててるようで、何とも歯切れの悪い記者会見であった。その記者会見を見ながら、こんなことで大丈夫なのだろうかと思ったことを、今でもよく覚えている。悪い予感は当たるもので、第2第3の犠牲者を出してしまい、本当に残念である。

今回の、文科省との面談では「重大性の認識欠如」が指摘され、仙台市は待ったなしの組織改革と意識改革が、求められている。これを奇貨として、徹底的な原因解明と再発防止策が講じられることを願っている。本来、仙台市教育委員会は、市長の心情を忖度するのではなく、遺族の心情を忖度する組織だと思うのだが、なぜそれができなかったのか、大いに反省しなければならない。

いじめを経験した親として、PTA会長経験者として、二度とこんな悲劇を繰り返してほしくないし、起こしてはならないと思っている。

 
 

最新記事

すべて表示
豊臣兄弟

4月26日、今年のNHK大河ドラマ「豊臣兄弟」、第16回は「覚悟の比叡山」のタイトルであった。織田信長による比叡山焼き討ちは、前回の「姉川の戦い」(1570)の翌年に起こった。当時の比叡山は、有力大名のような軍事力・経済力を持ち、信長と敵対関係にあった。姉川の戦いは、織田・徳川の連合軍と浅井・朝倉連合軍の戦いであり、まれにみる凄惨な戦いで姉川が血で真っ赤に染まったと言われている。この戦いに敗れた浅

 
 
お彼岸に想う

3月17日は彼岸入り、期間中は天候に恵まれ先祖のお墓参りに多くの人が訪れた。今年の特徴は、前半が少なく中日以後に多く、例年とは少々様子が違った春彼岸であった。お彼岸は、春と秋と2回あり中日を挟んで前後各3日の7日間で、平安時代から続く日本独特の仏教行事である。それでは、なぜ7日間なのか、なぜ中日なのか、そこには仏教のスローガンである「成仏」「中道」の意義が込められている。先祖のお墓参りも大切だが、

 
 
衆議院選挙

2月8日、第51回衆議院選挙が行われ、衆議院定数の4分の3を占める巨大与党が誕生した。しかし、最大野党の新党中道改革連合は、目論見が外れ歴史的大敗を喫した。中道改革連合は、立憲民主党と公明党が急遽選挙目当てに作った選挙互助会で、公明党が標榜する仏教用語「中道」を冠する党名である。中道とは、お釈迦様が悟りを求め修行する中で、苦行主義と快楽主義の両極端を否定する仏教思想である。この党名は、極端な右翼と

 
 
bottom of page