top of page

宮城刑務所と宮城球場

  • 2017年7月31日
  • 読了時間: 2分

7月24日、宮城刑務所を生粋の仙台人でありながら、初めて見学する機会を得た。写真でしか見たことのない名木、臥龍梅(樹齢450年)蟠龍の松(樹齢380年)を身近に見ることができ感動した。2本の名木はよく手入れされていたが、場所が刑務所内ということもあり、気軽にいつでも見学できないのは非常に残念である。それにしても、刑務所内にこんな名木があるのは不思議だが、敷地が城跡だったと言われれば納得できるだろう。

宮城刑務所は、明治12(1879)年に伊達政宗公の第2の居城若林城址に開設された。爾来140年、受刑者と同じように塀の中で、人目に触れることなく、ひっそりと時を刻んできた。多くの人に知られることもなく、このまま歴史に埋もれさせるには、あまりに惜しい仙台の財産である。インバウンド効果が注目される時代、何とか仙台の名所旧跡を巡る市内観光バス、「るーぷる仙台」のコースに入れたいものである。塀の中のままでは、名木も謎木で終わってしまう。名木は多くの人に見られることによって、名実とも名木となる。仙台は、観光名所が少ないとよく言われるが、若林城と臥龍梅(がりょうばい)蟠龍の松(はんりょうのまつ)の存在を忘れてはならない。そして、この歴史的財産を多くの人訪れ賑わう、観光名所にしなければならない。

宮城刑務所の近くには、楽天イーグルスで大いに賑わっている宮城球場、現在はコボパーク宮城がある。楽天の本拠地となる14年前までの宮城球場は、しがない古びた一地方球場にすぎなかった。それが、楽天のおかげで球場だけでなく、仙台駅東口全体の発展に大いに寄与している。一民間企業でこれだけの事ができるのであれば、百万都市仙台が本腰を入れれば、若林城を中心に賑わいを創出できるはずである。郡新仙台市長には、宮城刑務所をどうするのか、市民の意見を聞きながら、将来ビジョンを示してもらいたいと思っている。

今年3月31日、法隆寺の近くにある日本で一番古い奈良刑務所が閉鎖され、ホテルの生まれ変わることになった事例も参考になるだろう。

 
 

最新記事

すべて表示
お彼岸に想う

3月17日は彼岸入り、期間中は天候に恵まれ先祖のお墓参りに多くの人が訪れた。今年の特徴は、前半が少なく中日以後に多く、例年とは少々様子が違った春彼岸であった。お彼岸は、春と秋と2回あり中日を挟んで前後各3日の7日間で、平安時代から続く日本独特の仏教行事である。それでは、なぜ7日間なのか、なぜ中日なのか、そこには仏教のスローガンである「成仏」「中道」の意義が込められている。先祖のお墓参りも大切だが、

 
 
衆議院選挙

2月8日、第51回衆議院選挙が行われ、衆議院定数の4分の3を占める巨大与党が誕生した。しかし、最大野党の新党中道改革連合は、目論見が外れ歴史的大敗を喫した。中道改革連合は、立憲民主党と公明党が急遽選挙目当てに作った選挙互助会で、公明党が標榜する仏教用語「中道」を冠する党名である。中道とは、お釈迦様が悟りを求め修行する中で、苦行主義と快楽主義の両極端を否定する仏教思想である。この党名は、極端な右翼と

 
 
山上裁判と総選挙

1月21日、奈良地裁で開かれた安倍元首相の銃撃事件の裁判で、山上哲也被告に検察側の求刑通り、無期懲役の判決が言い渡された。弁護側の「宗教が関わった虐待の被害者であるという視点が不可欠だ」という主張は退けられ、検察側の「幼少期に不遇だったことは認めるが、犯行とは無関係」という主張が通り、検察側の全面勝利となった。裁判長は、安倍氏については「落ち度は何ら見渡らない」と総括し、山上被告の都合を優先した銃

 
 
bottom of page