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法王とイタリア

  • 2013年3月2日
  • 読了時間: 2分

2月28日、ローマ法王ベネデイクト16世が退位した。自ら退位を決めた法王は、600年ぶりとのことで、合理的なドイツ人法王らしい。一方、イタリア総選挙の結果は、過半数を獲得した政党がなく、しばらく混迷が続きそうである。混迷の元凶であるベルルスコーニ前首相は、引退する気はさらさらないようである。彼に引導を渡せるのは、どうもローマ法王しかいないようである。ローマ帝国を築いた末裔の、このイタリア人はなかなかしぶとい。EUを作る時、イタリアを入れるかどうかもめ、当時のドイツのコール首相が、ローマ法王庁があるイタリアを外せないということで、イタリアは加盟できた。そんな経緯を考えると、ローマ法王の権威が、いかに絶大かがわかる。それは、キリストはローマ人によって磔にされ、ローマ人によってヨーロッパ全土に広められた歴史に由来する。日本人には、なかなか理解しづらい歴史である。そんなイタリアと日本には、決められない政治の国という、意外な共通点がある。しかし、日本は昨年末安倍政権が発足し、一足早く決められない政治を卒業した。アベノミクスのお陰で、ようやく日本経済は復活の兆しがみえてきた。2~3年後には、元気な日本を取り戻すことが出来るだろう。一方、イタリアは先がみえない。新法王を決める集まりを「コンクラーベ」というが、イタリア政界では新首相を決める「根比べ」が始まっている。世界経済への影響を考えると、「ローマの休日」は映画の中だけにしてほしいものである。

 
 

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