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先祖崇拝

  • 2024年8月31日
  • 読了時間: 2分

8月20日、当山では5年ぶりに、お盆の行事である卒塔婆先祖供養の施餓鬼法要を、参列者制限なしで営んだ。コロナの影響により、ごく少数の参列者だけの法要が続いていたが、ようやく通常に戻り一安心である。先祖供養は、日本人にとって先祖を偲び感謝の誠を捧げる、大切な仏教行事である。それでは、なぜ先祖供養をするのかと言えば、先祖崇拝が日本人の宗教の核心を形成しているからである。その中心の行事であるお盆は、先祖の墓参りをするために、民族大移動の帰省ラッシュが起きる、一大イベントである。

 世界の様々な民族の宗教は、「あなたは誰のお陰で存在していますか」に対する答えである。日本人にこのように問えば、ご先祖・両親のお陰と答えるでしょう。それでは、旧約聖書を共通の聖典とする、ユダヤ教・キリスト教・イスラム教徒を信仰している民族に同じように問えば、彼らは神のお陰と答えるでしょう。なぜなら、旧約聖書の創世記に、「神は自分に似せて人間を創造した」と書いてあり、人間を創造した神を否定したら、自分の存在はないと考えるからである。彼らにとって、神が最初に人間を創ったが故に、神は絶対なのである。日本流にいえば、神様孝行しなさいよという宗教と言えるだろう。

 日本人の先祖崇拝は、お盆・お彼岸・年回法要の仏教行事を通じて、先祖との絆を結ぶ。年回法要は、1周忌に始まり第33回忌をもって修了する。第33回忌を弔い挙げ、弔い修めという。それでは、なぜ第33回忌で終了するのかは、どんな仏教書を読んでもはっきりしない。一つ考えられるのは、朝鮮に「先祖崇拝をし過ぎて国が滅んだ」という諺がある。朝鮮では、5代前までの先祖の祥月命日に、毎年供養するという習慣があった。これを忠実に行えば、何が起きるか。家の長男は、先祖供養をするためだけに生きているようなもので、働くこともできずに貧乏になってしまう。これを皮肉って、このような諺が生まれたのだろう。

 日本人は、朝鮮を反面教師として、先祖崇拝やりすぎの弊害を見て、33年の期限を設けたのではないのだろうか。

 
 

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