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夢と悪夢

  • 2016年5月30日
  • 読了時間: 2分

5月27日、オバマ大統領が現職米国大統領として、初めて被爆地広島を訪れた。戦後71年の時を経て、「昨日の敵は今日の友」を象徴する、歴史的一日となった。2009年「核なき世界」を訴え、ノーベル平和賞を受賞してから7年、オバマ大統領が人類史上初めて原爆投下された広島で、再び「核なき世界」の夢を語ったことに意味がある。 

 明治維新の指導者を育てた、吉田松陰の語録に次のような言葉がある。

     夢なき者に理想なし

     理想なき者に計画なし

     計画なき者に実行なし

     実行なき者に成功なし

     故に、夢なき者に成功なし

夢の実現には、まだまだ長い道程が必要だが、大統領の決意と同時に、広島・長崎の人々が自らの体験を語り継ぎ、あきらめないことが何より大切である。

 原爆を投下した米国、原爆を投下された日本、その広島の地に両国の首脳が並ぶ姿は、中国・韓国にとって刺激的だが、絵になる映像であった。中国が天安門事件以降、韓国に習い反日に舵を切ってから四半世紀、その目論見も風前の灯である。韓国と二人三脚で、歴史カードを使い日本を貶めることに勤しんできたが、その努力も水の泡となりそうである。これから、どのような対日政策を取って来るのか、興味深い。

 中国の夢は、過去の栄光を取り戻すことにあるが、歴史を巻き戻す夢では、世界の共感を得ることは出来ない。阿片戦争(1840)で英国に敗れ、その後、欧米列強にズタズタにされ、日清戦争(1894)では日本に敗れた。この屈辱を晴らすという不純な動機では、夢も醒めてしまう。確かに、中国にとって悪夢だったのかも知れないが、今更、先祖帰りは許されない。

 オバマ大統領の夢は、世界にとってすばらしいが、習金平国家主席の夢は、世界にとって悪夢でしかない。オバマ大統領の振舞いは紳士であるが、習金平国家主席の振舞いは皇帝である。 21世紀の世界において、植木等の言葉を借りれば、時代遅れの皇帝は「お呼びでない」と言わざるをえない。

 
 

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