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孔子の国

  • 2012年9月28日
  • 読了時間: 2分

9月15日、中国で日本政府による尖閣諸島の国有化に反対する、大規模デモが発生した。この一連のデモは、外国人を殺傷し清朝滅亡の引金となった、義和団の乱を想起させた。中国政府自らが音頭を取る、官製デモ隊の振る舞いには、ただただ驚くばかりで、孔子を生んだ国とは思えない。反日ならば、何をやっても許されるという愛国無罪の思想は、仁と礼を重んじ徳による政治を説いた孔子の教えに反し、中国の品格を汚すだけである。初の英語辞書を編纂した英国の文学者、サミュエル・ジョンソンの言葉に「愛国心とは、悪党どもの最後の逃げ口上」がある。この言葉に当てはめると「愛国無罪は、共産党の最後の逃げ口上」といえるだろう。こんなことを繰り返していれば、最後はブーメランのように共産党に戻ってくる。日本を、暴力の脅しで屈服させようと思っても、日本人はそれほど愚かではない。日本は、戦前の反省に立ち、愛国教育をほとんどしてこなかった。だからといって、日本人に愛国心がないかといえば、そんなことはない。昨年の、東日本大震災時の日本人の振る舞いは、りっぱな愛国心である。中国と、表現の仕方が違うだけである。愛国心を煽りすぎれば、ろくな結果しか生み出さないことは、戦前の日本が証明している。愛国無罪には徳がなく、得にならないことを、中国共産党は早く気づくべきである。孔子の国の不思議な思想、愛国無罪は「百害あって一利なし」である。

 
 

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