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東北GO

  • 2016年7月30日
  • 読了時間: 2分

更新日:1月7日


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7月1日、仙台空港が国内で初めて民営化され、東北の空の玄関としての役割が期待されている。東北は、訪日観光客数で、全国に大きく遅れを取り、インバウンド効果の恩恵に、まだ与ることができていない。東日本大震災や原発事故の影響があったにせよ、余りに寂しい現状である。

 先月、函館と高野山を訪れる機会があったが、外国人観光客の多さに驚いてしまった。函館の五稜郭では、中国人観光客が多かったので、タクシーの運転手さんにその理由を聞くと、中国の多くの主要都市との間に、国際便が飛んでいるとのことであった。東北の空港との差に、愕然とさせられる旅であった。

 一方、高野山は様々な言葉が飛び交う、国際色豊かな場所であった。標高千メートルの山深い盆地に開けた仏教都市は、多くの寺院が立ち並び、広大な墓地に20万基を超える墓石が立ち、壮観な光景であった。墓地には、織田信長や豊臣秀吉といった歴史的人物のお墓が数多くあり、その中には伊達政宗公の一周忌に立てられた巨大なお墓もあった。お墓の前には鳥居が立てられ,神仏混交の世界を垣間見ることができ、学ぶことの多い旅であった。

 地元、仙台の観光名所といえば、政宗公縁の青葉城や瑞鳳殿であるが、もう一ヶ所、忘れてはならない場所がある、それは若林城である。現在は、宮城刑務所になっていて、「るーぷる仙台」(市内観光バス)のコースに入っていないが、刑務所内には二本の名木が眠っている。その名木とは、「臥龍梅」と「蟠龍の松」で、奇しくも中華圏の人が大好きな、「龍」の文字が入っている。この歴史的遺産を生かすには、若林城を公園化し、一般の人が自由に見られるようにすることである。そうすれば、仙台の観光名所として、「るーぷる仙台」のコースにも入れることができるだろう。

 東北には、若林城のように観光資源として眠っている、多くの歴史的遺産があると思っている。震災からの復興を後押しするためにも、これからの主要産業となる観光にもっと目を向け、本腰を入れなければならない。

 
 

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