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無縁社会

  • 2010年2月27日
  • 読了時間: 2分

今年、NHKが「無縁社会」と銘打った、特集番組を連続で放映したが、興味深い内容であった。本来無縁とは、仏や菩薩との間に、救済について縁が無くなった人、一般的には死者を弔う縁者のいない人のことをさすが、今まで社会問題とされることはほとんどなかった。


 しかし、これだけ少子高齢化が進み、多くの無縁者が出現する社会状況になれば、警鐘を鳴らす上でもこのような番組が必要なのだろう。お墓の問題は、男子のいる家族は困らないので無関心、女子だけの家族・子供のいない家族・一人家族にとっては深刻であったが、まだ現役だったので、表立って話題になることは少なかった。

 ただ、お墓問題の当事者であるお寺の住職としては、長年何とかしなければという思いは強かった。NHKの番組を見ながら、ようやく大きな社会問題として取り上げられる時代になったのかと、感慨を覚える。当山のホームページで紹介されている好縁墓は、無縁社会に適応させるた為に作った墓である。この世には、様々な家族が共存しているが、従来のお墓は無縁者には冷淡であった。そんなお墓の世界にも時代の波が押し寄せている。好縁墓のように、永代使用・一代使用・永代供養墓が共存している墓地は稀だろう。お墓は、この世を映す鏡であるならば、時代に応じて変化しなければならない。


 進化論を唱えたダーウインは「この世に生き延びられるのは、最も強い種でもなく、最も賢い種でもない、変化に最も適応できる種である」という言葉を残している。お寺も、そろそろお墓の問題について、真剣に考えるべき時機に来ている。

 
 

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