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福島原発

  • 2011年6月27日
  • 読了時間: 2分

6月18日は、震災で亡くなられた方々の百ケ日忌、別名卒哭忌(そっこくき)泣く事を卒業するという意味であるが、まだ悲しみは癒えない。


 それに追い討ちをかけているのが、福島原発の放射能汚染である。福島県は、福井県と並び原発が集中立地する原発銀座である。その危険性はかねてより指摘されてきたが、何の根拠もない原発安全神話が罷り通ってきた。ついに、地震津波を過小評価してきた付けが回ってきた。国・東京電力は、自然に対する畏敬の念を忘れ、自分達の都合のいいように評価してきた。今回の事故は、科学に対する過信が招いた人災であり、想定外の一言で片付けてはならない。

 東京電力第一原子力発電所を作ったのは、福島県梁川町(現伊達市)出身の木川田一隆である。当時、木川田は東電の社長で最高責任者であった。福島のチベットといわれ、不毛の地であった浜通りに原発を作り、豊かな地域にしようとした。この40年間、確かに原発は浜通りに豊かさをもたらした。しかし、今回の原発事故でその繁栄も一瞬にして吹き飛んでしまった。ハイリスク・ハイリターンとはいうが、その代償は余りに大きかった。改めて、日本人に原発事故の恐ろしさを知らしめ、安全神話の虚しさを教えた。木川田が目指した企業と社会の調和を説く「新自由主義」、そこに欠落していた自然の驚異にしてやられた。西欧近代が創り上げた巨大技術、便利さ快適さを追求してきた戦後日本人の生活スタイル、今その見直しが求められている。自然エネルギーに転換するにしても、電力問題の抜本的解決にはならない。原発・自然エネルギー、どちらをとってもリスクは存在する。


 福島原発が未来の扉となるのか、単なる墓標になってしまうのか、日本人ひとり一人に問われている。その答えを見つけ出す、困難な道がこれから待っている。

 
 

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