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  • 24 分前
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1月21日、奈良地裁で開かれた安倍元首相の銃撃事件の裁判で、山上哲也被告に検察側の求刑通り、無期懲役の判決が言い渡された。弁護側の「宗教が関わった虐待の被害者であるという視点が不可欠だ」という主張は退けられ、検察側の「幼少期に不遇だったことは認めるが、犯行とは無関係」という主張が通り、検察側の全面勝利となった。裁判長は、安倍氏については「落ち度は何ら見渡らない」と総括し、山上被告の都合を優先した銃撃には「大きな飛躍がある」と指摘した。  この裁判は、山上被告の安倍元首相の銃撃殺害だけに焦点を当て、その動機やそこに至る悲惨な生い立ちを顧みることはなかった。ようするに、結果だけを評価し原因を考慮しない、それが「大きな飛躍がある」の言葉に繋がったのだろう。しかし、原因のない結果だけというのは、仏教の「因果論」で言えばあり得ない、結果には必ず原因がある。今回の無期懲役の量刑は、結果だけを見て原因を見ない、判決だったといえるだろう。  無期懲役とは、刑期の定めがなく、受刑者が死亡するまで刑が執行される懲役刑で、死刑に次ぐ刑罰で、仮釈放されることはほぼない。それに対し有期刑は、基本的には「20年」であるが、複数の罰がある場合には「30年」が上限で、仮釈放される可能性がある。無期懲役と有期刑の間には大きな差があり、山上被告は情状酌量され有期刑が妥当と考えていただけに、残念な量刑となった。今回の裁判では、「政治と宗教」と「宗教2世」の問題は、ほとんど議論されなかったので、将来の再発防止のためにも、控訴して活発に議論してもらいたいものである。  27日には、第51回衆議院選挙が公示され、12日間に及ぶ厳冬期の選挙戦が始まった。自民党は今回、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と創価学会の2つの宗教団体の支援を受けられず、地力が試される選挙である。頼みは「高市人気」であるが、どのような結果が出るのか興味深い。もし政権交代が起きれば、村山富市首相在任中の阪神淡路大震災、菅直人首相在任中の東日本大震災と、不思議と政権交代時に起きている。「2度ある事は3度ある」老婆心ながら心配になる。

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  • 2025年12月31日
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12月18日、安倍晋三元首相が2022年7月8日奈良市で銃撃殺害された事件で、殺人などで罪に問われた山上徹也被告の裁判員裁判が結審し、検察側は無期懲役を求刑した。しかい、弁護側は山上被告が旧統一教会に翻弄された生い立ちや悲惨な境遇を考慮すれば、「最も重くても懲役20年までにとどめるべきだ」と主張した。今回の裁判は、宗教団体の「宗教2世」による元首相の殺害という、戦後史に前例がない事件だけに、量刑が最大の争点になる。  今回の裁判で一つ疑問に思うのは、検察側が安倍元首相の教団の友好団体に寄せたビデオメッセージへの評価である。検察側は、このビデオメッセージは殺人を誘発するものとは認め難いと判断した点である。しかし、山上被告にすれば自分たちを苦しめてきた、統一教会の韓鶴子総裁への安倍元首相の「敬意を表します」の一言は、ショックだったろう。韓総裁は、一番の標的だっただけになおさらである。山上被告の心情を考えれば、ビデオメッセージが銃撃事件を誘発する一助になったと考えるのが自然である。  それにしても、安倍元首相銃撃の映像を見るたびに、残念に思うことがある。警備員全員が前方ばかり見ていて、後方を見ている警備員がいないことである。なぜ、このような警備態勢がとられたのか、その理由が知りたい。もし、後方を見ている警備員がいれば、事件は防げたはずである。世界の標準から見れば、このような警備体制はあり得ないし、二度とこんな事件を起こしてはならない。そして、旧統一教会の横暴を許してきた、政治やマスコミは大いに反省しなければならない。  安倍氏を突然亡くした妻昭恵さんの悲しみは計り知れない。陳述書で「罪をきちんと償うように求めます」と述べ、「極刑を求めます」と言わないところに山上被告への配慮が感じられる。これは、元首相の妻としての矜持なのだろう。来年、1月20日に言い渡される判決に注目である。



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  • 2025年11月30日
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11月20日、安倍晋三元首相の裁判員裁判第10回公判が開かれ、山上徹也被告への初めての被告人質問が始まった。山上被告は、「私たちは統一教会に家庭を破壊された」そして、「家族の人生が翻弄され、教団への復讐心を強めた」と証言した。11月25日の第2回目の証言では、安倍元首相が旧統一教会の友好団体にビデオメッセージを寄せた事が、引き金になったと述べた。それは、統一教会が社会的に認められてしまうという絶望と危機感と、「韓鶴子(統一教会総裁)に敬意を表します」の一言であった。安倍元首相にすれば外交辞令のつもりだったのだろうが、山上被告にとっては許し難いメッセージとなった。  安倍元首相と統一教会は、祖父岸信介元首相・父安倍晋太郎元外務大臣と3代に渡り、半世紀以上続く緊密な関係があった。それは、「反共」(共産主義に反対)という共通理念の結びつきであったが、自民党にとっても選挙運動を熱心に手伝ってくれる便利な存在であった。しかし、この銃撃事件によって旧統一教会との関係が、白日の下に晒されることとなった。それにしても、旧統一教会の一家を破滅させ、「宗教2世」生み出した高額献金には驚くばかりで、これを黙認してきた政治やマスコミは、大いに反省しなければならない。  本来宗教は、人を幸福にする為に存在するはずだが、旧統一教会は、信者に高額献金を要求し、本人だけではなく家族を巻き込み、家庭を破壊させる。山上家の悲劇は、他人ごとではなく「他山の石」としなければならない、自分は大丈夫という過信は禁物である。もし、危なそうな宗教に出会った時は、「敬遠」する事が肝要である。  それでは、なぜ安倍元首相の銃撃事件まで、旧統一教会問題が大きくならなかったかと言えば、オウム真理教の存在が大きかった。1980年代旧統一教会の霊感商法が問題になった時があったが、オウム真理教の派手な活動が世間の注目を浴び、旧統一教会の問題はいつのまにか忘れ去られてしまった。しかし、悪事はいつか露見するもので、「宗教2世」が安倍元首相を銃撃殺害するとは、思いもよらなかっただろう。  山上被告の被告人質問は、後3回あるのでそこで何を語るのか注目である。


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