3月23日、学校法人「森友学園」の籠池理事長の証人喚問が、衆目の中、衆参両院で行われた。籠池氏は、冒頭昭恵夫人から100万円の寄付を頂いたとするやり取りを、饒舌に証言した。しかし、その内容が詳細かつ具体的すぎる故に、何か意図的なものを感じてしまった。それは、偽証罪に問われないよう、周到に準備され、よく計算された証言のように思えた。なぜなら、寄付する人がわざわざ人払いをし、検証不可能な2人きりの場面を作る必要があるだろうか、昭恵夫人の性格を考えれば、甚だ疑問である。
しかし、反対に籠池氏が昭恵夫人に100万円のワイロを、渡そうとする場面の説明なら、腑に落ちる。そして、昭恵夫人の寄付に対し、籠池婦人からお礼の言葉がメール等に出てこないことも、何とも不思議である。証人のいない寄付金の授受を証明するには、唯一の物証である修正テープが張られた郵便局の払込取扱票の真偽を、司直の手にゆだねるしかないだろう。
それにしても、籠池氏の小学校建設にかける情熱と執念には、すさまじいものがある。目的のためには手段を選ばないやり方は、驚くばかりである。寄付集めに、天皇陛下や総理大臣を広告塔に利用したり、小学校建設費の異なる金額の契約書を3通作成したりと、通常では考えられない手段を使っている。日本を代表する人物を広告塔に使い、国を騙そうとする手口は、とても教育者とはおもえない、サギ師のようである。こんな人物にいつまでも係れば、時間と労力とお金のムダだと思うのだが、それでも野党やマスコミが追及するのであれば、ただ見守るしかない。
そもそも、この騒動の発端は、小学校敷地に埋まっているゴミ処理費用算定の疑義で、それが昭恵夫人の忖度にまで広がり、国を揺るがす大問題になっている。東京都の豊洲移転問題も、ゴミによる土壌汚染から始まり都政を揺るがす大問題になっている。今日の日本は、ゴミが政争を発火させる起爆剤になっている、不思議な国である。こんな問題に明け暮れる日本は、世界から見れば、完全な平和ボケである。
渦中の人、昭恵夫人にしてみれば、善意で応援した結果が、野党やマスコミに追及される結果になり、何ともやるせないだろう。今の世界情勢を考えれば、野党もマスコミも一考を要する時である。
