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  • ohuchi8
  • 2012年5月30日
  • 読了時間: 2分

5月27日、本国寺報恩法要が多くの檀信徒参列のもと、盛大裡に挙行された。


 当日は、快晴無風気温23度の絶好の法要日和となり、最高のプレゼントとなった。お祖師様に感謝である。今回の法要は、当山を昭和10年に創建した祖母の第33回忌、昭和45年に本堂、昭和53年に満願堂、昭和60年に位牌堂・書院・庫裡を建立し当山興隆の土台を築きあげた師父の1周忌、その師父を支えたよき寺庭婦人であった母の第7回忌を期して営まれた。本堂で3人の法要を営み、その後ホテルに場所を移し偲ぶ会を催し、本国寺77年の歩みを映像で紹介した。

 当山は新しい檀家が多いので、お寺の歴史を知ってもらうよい機会になったと同時に、檀信徒のよい交流の場となり、大いに盛り上がった。少子高齢・人口減少社会が続く時代には、檀信徒をより大切にし絆を深める寺門経営が求められる。人口ボーナスから人口オーナス時代への転換は、お寺にとっても大きな脅威となる。檀信徒が、右肩上がりで増加してきた時代は終焉をむかえ、これからは減少の一途を辿る時代である。そんな時代を予測し、立教開宗750年(2002年)を記念して作られたのが、トップページの好縁墓である。好縁墓は、21世紀の本国寺を牽引する役割を担っている。

 祖母、父母が精魂こめたお寺を引継ぎ、発展させなければならない責任の重さを、改めて実感させる報恩法要であった。


 そして、徳川家康の「人の一生は重き荷を背負うて、遠き道を行くがごとし、急ぐべからず」の遺訓を、肝に銘じた。

  • ohuchi8
  • 2012年5月26日
  • 読了時間: 2分

5月16日、震災の津波で家ごと流された親子3人の葬儀を、2ケ月遅れで本堂で執り行った。


 震災前日の3月10日の午後、3人揃ってお寺にお墓参りに来たのが最後になってしまった。昨年、仙台市内の山手から福島県相馬市の海沿いに転居したばかりの不慮の災難であった。お墓参りが一日遅れていれば、転居が一年遅れていれば助かった命なのに、不運としかいいようがない。今回の葬儀は、人の運命について考えさせられ、無念の気持ちでいっぱいである。

 震災後、生死を分けた体験談をいろんな所で聞かされたが、家屋の倒壊で亡くなった人はなく、皆津波で亡くなっている。津波さえ来なければ、こんな大災害にならずに済んだと思うと、津波がうらめしい。地震の揺れに対しては強かったが、津波に対してはなす術がなかった。菅首相が、浜岡原発をあわてて止めたが、あの巨大な津波を見れば、砂丘の防波堤がもたない事は、誰の目のにも明らかである。そして、女川原発が大丈夫で福島第一原発がなぜ爆発したか、徹底究明が待たれる。もし女川原発が爆発していたら、女川町・石巻市は壊滅していた。宮城県は、仙台市の中心部に大した被害がなく心臓部として機能し、女川原発が爆発しなかった幸運に恵まれた。

 又、お寺も幸運に恵まれた。3月11日は、平日の友引で法事・葬儀・納骨がなく、本堂・墓地に人がいなかった。地震直後の本堂・墓地の惨状を見れば、考えただけでもゾットする。


 この幸運を仏祖三宝に感謝し、大震災の教訓を、本堂・墓地の耐震強化に生かし、運のみにまかせてはならない。

  • ohuchi8
  • 2012年4月27日
  • 読了時間: 2分

4月17日、総務省は2011年10月1日時点の、日本の推計人口を発表した。それによると、1年間に25万9千人の減少で、お隣の山形市の人口がそっくり消えた計算になる。


 日本は、2005年に初めて人口減少に転じたが、ここへきて本格的な人口減少社会を迎えた。このまま人口減少を放置すれば、国力の低下を招き、国の将来が危うい。今、国会では社会保障と税の一体改革の為と称する、消費税増税法案で揉めている。高度成長期に作られた制度が、超高齢社会を支えきれないことだけは自明である。

 一方、破竹の勢いで発展している中国も、30年間続いている一人っ子政策の影響で、急速に少子高齢化が進み、10年後には人口減少が始まる。そんな中国では「未富先老」(豊かになる前に老いてしまう)と心配されている。現在、高齢化のスピードは日本が世界一であるが、やがて中国が取って代わる。このままいけば、都市部の一部の人は豊かになったが、国民全体が豊かになる前に国が老いてしまう可能性大である。13億の民を擁する、人口超大国中国の悩みは深い。

 そんな中国を横目で見ながら、今年、日本では戦後の高度成長を担ってきた、団塊の世代が65歳を迎え、高齢者の仲間入りをした。団塊の世代は、中国の心配「未富先老」ではなく「既富後老」(既に豊かになり後に老いた)の人達であり、社会に対する影響力は良くも悪くも絶大である。この豊かな世代が、これからどんな生き方を選択するのか注目である。それによって、日本社会の有りようも変わってくる。それは、お寺も例外ではない。今まで、お寺を支えてきた檀家制度にも影響が及んでくることは確かである。


 人口減少の影響と相俟って、葬儀やお墓のあり方も問われることになるだろう。そんな事を考えながら、明日4月28日は、日蓮宗誕生760年を祝う、当山の立教開宗会である。

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