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  • ohuchi8
  • 2011年3月28日
  • 読了時間: 2分

3月11日、東北関東を襲った大地震は、大津波を引き起こし、原発事故まで誘発した。


 この巨大地震は、貞観11(869)年5月東北地方太平洋沿岸付近で起こり、岩手県から福島県沿岸に津波が押し寄せ、壊滅的被害を受けた貞観地震以来、1142年ぶりである。今回の1000年に一度の大地震は、東北から関東の太平洋沿岸に甚大な被害をもたらした、日本史上最大の巨大地震であった。

 当山でも本堂内部は仏具が散乱し、足の踏み場もない状態であった。そんな中、掛けられていた日蓮聖人一代記を画いた20枚の額縁入り絵のうち、なぜか一枚だけが落下しガラスが割れていた。それは、奇しくも蒙古襲来の絵で、日本の国難を示す象徴的な一枚であった。今、まさに日本は未曾有の国難である。

 304年前、これまで日本史上最大の地震といわれてきた宝永地震(1707年10月)、東海から九州の太平洋沿岸部に大津波が押し寄せ、2万人以上の死者行方不明者を出したといわれている。その49日後には、富士山の大噴火が起こり、関東東海に多量の火山灰を降らせ、農作物に多大な被害を出したと記録されている。今回の東北関東大震災では、富士山に変わり原発が爆発し、多量の放射能を降らせている。こちらは火山灰ではなく、人体に影響を及ぼす死の灰である。絶対大丈夫といわれてきた原発も、自然の前には為す術がなかった。

 この大地震の一筋の光明は、「森は海の恋人」運動を引っ張ってきた気仙沼市のカキ養殖業者、畠山重篤さんの一言である。「これまでの経験だと、津波の後の海は、カキやホタテの成長が倍以上早い、人間さえ元気なら海は元通りになる」。大津波が、海を耕してくれたとすれば、これまで以上に美味な海の食材を育んでくれるはずである。


 そんな将来に期待し、亡くなられた多くの方々の御冥福を祈り、明日への希望を失わずに頑張ろう。

 南無妙法蓮華経

  • ohuchi8
  • 2011年2月25日
  • 読了時間: 2分

2月11日、エジプトのムバラク独裁政権が、市民の民主化要求デモで、あっけなく崩壊した。


 その影響は、先月日本がサッカーアジアカップ優勝の美酒に酔った、中東にも及んでいる。この民主化の嵐が、石油大国サウジアラビアまで広がれば、世界経済が大混乱に陥るのは必至である。しかし、この一連の流れは、インターネットの普及で世界を駆け巡り、もう誰にも止められないだろう。西側先進諸国が、これまで石油欲しさに独裁政権を容認し、民主化をなおざりにしてきた付けが、一気に回ってきた。石油は、20世紀最高の地球からの贈り物で、人類に未曾有の繁栄と人口爆発をもたらした。しかし、その代償として、環境問題が人類共通の問題として、重くのしかかっている。異常気象が、食料価格の高騰をまねき、市民革命の一因になっていることを考えると、食い物の恨みは恐ろしい。

 今回、騒乱になっている国々は、すべて産油国であり、イスラム教の国である。ある研究によれば、教会に熱心に行く人の割合が高い国ほど効率が落ち、経済成長が低いというが、確かに先進国に仲間入りしたイスラム教の国はない。豊富な石油資源を持ちながら、なぜ先進国になれないのか、宗教と経済の関係をもっと研究しなければならない。日本は、お寺に熱心に行く人の割合が低いことが、高度成長を成し遂げた理由ならば、お寺の住職としては複雑である。


 何はともあれ、民主化が武器によってではなく、ネットによって達成されるのであれば、喜ばしいことである。

  • ohuchi8
  • 2010年12月28日
  • 読了時間: 2分

2010年の日本は、尖閣諸島における中国漁船との衝突事件で、世界の厳しい現実に直面した。


 戦後、安全保障は米国頼み、経済一本槍でやって来た付けが回ってきた。先日の、北朝鮮砲撃問題を取り上げた国連安保理の結果は、中国の台頭、米国の威信低下を、如実に示していた。北京オリンピック・上海万博を成功させ、自信をつけた中国は、改めて世界にその存在感を誇示した。そんな中国を横目で見ながら、来年の日本は、国のあり方を巡り、七転八倒する年になるだろう。

 年末に、NHKで「坂の上の雲」を連夜放映していたが、そんな時代の前兆なのかも知れない。「坂の上の雲」になるのか「坂の下の水溜り」になるのか、日本人一人ひとりが問われている。こんな大変な時代を舵取りする菅政権は、内憂外患でにっちもさっちもいかなくなり、立ち往生しそうだ。マスコミの世論調査に振り回され、小沢元代表を引っ張り出し、政権浮揚を図っているが、柳の下にいつもドジョウは居ない。今回起訴した検察審査会は、ブラックボックスであり、国民には分かりずらい。分かったのは、2度訂正された審査会メンバーの平均年齢と検察官役の弁護士氏名だけである。そもそも、メンバー11人の簡単な平均年齢計算を2度も間違える組織とは?素朴な疑問である。これ程の権限を与えられた組織としては、あまりにずさんである。矮小化された政治、縮んでいく経済、日本の将来が心配である。


 日蓮聖人は「慈悲広大ならば 南無妙法蓮華経は万年の外 未来までも流布すべし」と、未来へのビジョンを語っているが、今の日本にはそんなビジョンがない。

 七転八倒し、産みの苦しみを味わう中からしか、それは生まれないのである。

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