今夏は記録的な猛暑で、熱中症患者が過去最高となり、猛暑関連商品は好調である。一方株価相場は、円高で冷え切り低調である。円高であれば、国の信用が高まり、良い事のように思えるが、事はそう単純ではなさそうだ。菅首相の頭痛のタネであるが、真価が問われる場面である。
リーマンショック以来続く、景気の低迷は寺院経済にも影響を及ぼしそうな雲行きである。高額なお布施、葬儀料に対する批判、大手スーパーの葬儀パッケージ料金等、宗教界に対する風当たりも強まっている。
もともとお布施は、お布施原理で決まり、相場の原形といわれる。昔の村社会では、お寺と檀家の関係が濃密で、お互いの経済状態がわかっていた。あの家ならば、これぐらいのお布施が妥当ではないかと、阿吽(あうん)の呼吸で決まり、それが相場を形成していた。
都市化が進むにつれ、檀家と疎遠になり相場が崩れ、情報不足も重なり、無節操な高額お布施を生み出す一因になっている。高いか安いかは、当事者同士のモラルに帰するが、お布施は神仏の領域である。強欲な金額を要求すれば、天罰が下り世間から制裁を受ける。
宗教離れが進む昨今、先人の知恵であるお布施原理の精神を忘れず、より自制し自戒しなければならない。
