今年は、チンギス・ハンがモンゴルを統一して800周年になる。モンゴル族の1族長として頭角をあらわし、ユーラシア大陸の大部分を占める大帝国を築いた、史上最大の征服者である。孫のフビライ・ハンは、元朝初代皇帝となり「文永の役」(1274年)「弘安の役」(1281年)と2度日本を攻撃した事で知られる。当時の日本人を震撼させたこれらの出来事は、日蓮聖人が活躍した時期と重なる。
聖人が39歳の時に書き上げた「立正安国論」は、文永の役の14年前である。それは、外冦と内乱の2難が起こるであろうと予言した書である。
1206年にモンゴル草原から始まった帝国の野望は、68年の時を経て東方の島国日本まで及んだ。水と安全はタダと考えてきた戦後の日本人は、チンギス・ハンの偉大な業績と共に恐ろしさも同時に記憶に留めなければならない。
