top of page
white_00114.jpg
  • ohuchi8
  • 2010年5月26日
  • 読了時間: 1分

プロ野球は、交流戦真っ盛りである。チームの成績は、4番打者の出来にかかっている。


 今、徳川幕府の4代将軍家綱時代を描いた、小説「天地明察」が本屋大賞の第1位になっている。家綱は、3代将軍家光の長子で、武断政治から文治政治への大転換を諮り、華やかな元禄文化の基礎を築いた。江戸時代最大のバブル、元禄文化は5代将軍綱吉の時代に花開いたが、家綱は陰の功労者である。彼は綱吉の兄であり、元禄バブルは兄弟の合作といえる。

 家綱政治の原点は、兵学者油比正雪の乱である。家康・秀忠・家光と続く江戸幕府は、厳しく改易を行い、多くの牢人を生み出し、社会問題となっていた。そんな折、家光が死去し、家綱の将軍宣下が行われる少し前の1651年7月23日に、油比正雪の乱は起こった。この事件は、幕府に大きな衝撃を与え、家康以来続く武断政治を見直すきっかけになった。家綱は、変革期の4代目として登場し、社会の安定と繁栄へと導いた。又、現在の檀家制度の基礎も築いた。それは、1665年全国に幕府が命じた、宗門改帳の作成である。1671年には、この年以降毎年宗門改帳の作成を命じ、必ずどこかのお寺の檀家になることが義務付けられた。このようにして、檀家制度の基礎が出来上がった。


 4代家綱は、プロ野球でいえば4番打者、お寺にとって忘れてならない名将軍である。

  • ohuchi8
  • 2010年4月26日
  • 読了時間: 1分

4月23日、またぞろ雨後の筍のように、新党が誕生した。確かに、日本人は筍が好きだか、少し食傷気味である。


 新党の多くは、明治維新を意識しているようだが、歴史人口学的には、人口停滞期に坂本竜馬は現れない。それより、人口減少に陥った江戸時代、18世紀を参考にしたほうが良い。江戸時代は、環境問題を論ずる時、よく引き合いに出される。17世紀は、人口が2.5倍に経済が3倍になり、20世紀のような人口増と高度成長を成し遂げ、最後に元禄バブルを生み出した。18世紀は、元禄バブルの後、幕府の財政は火の車となり、質素・倹約・増税の徳川吉宗の享保の改革へと繋がっていく。20世紀末のバブル、失われた20年を経て、巨額な財政赤字を抱え、人口減少が始まった、今の日本の姿に似ている。

 また、18世紀は1707年の富士山大噴火に始まり、1732年のウンカ大発生による享保の大飢饉、1783年の浅間山大噴火と歴史上最悪の天明の大飢饉と災害の世紀でもあった。21世紀も、このままいけば人口減少と財政危機と災害の世紀になりそうである。

 日蓮聖人が布教した、13世紀の鎌倉時代も、人口停滞と災害と2度の蒙古襲来と国難の時代であった。そんな国存亡の危機感が、救国の書として『立正安国論』を書かせたのだろう。


 歴史は、我々に様々な事を教えてくれる宝庫であると同時に、未来を照らす灯明である。

  • ohuchi8
  • 2010年3月25日
  • 読了時間: 1分

3月16日、子ども手当て法案が衆議院を通過し、中学校卒業まで一人当たり13、000円が支給されることになった。


 21世紀の人口問題を考える時、遅きに失したといわなければならない。1989年バブル絶頂期の1.57ショック、歴史上一番低い出生率を記録してから、 20年もかかっている。このまま1.3台の低い出生率が続けば、100年後には日本の人口は3分の1の4、500万になってしまう。

 この危機的状況に、余りに楽観的であったが、今回の法案成立は、出生率上昇の先ずは第一歩である。出生率の高い先進国、フランス・北欧では国が手厚く支援を行っている。日本でも、国の様々な支援と、企業の理解と、父親の子育て参加が必要である。今日の日本衰退の一因が、少子化にある事は確かである。中国は、30年来の一人っ子政策で、豊かになる前に老いてしまうといわれるが、日本はすでに始まっている。

 少子化は、お寺にとっても大問題である。お墓の継承者がいなくなり、無縁墓の増加に拍車をかける。それは同時に、お寺の経済的基盤が崩れることを意味する。今はまだ、地方寺院の問題であるが、将来は都市部の寺院にも大きな問題を惹起するだろう。


 「子宝」という言葉があるが、名実共に子宝にする国を目指さなければならない。

bottom of page