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  • ohuchi8
  • 2010年2月27日
  • 読了時間: 2分

今年、NHKが「無縁社会」と銘打った、特集番組を連続で放映したが、興味深い内容であった。本来無縁とは、仏や菩薩との間に、救済について縁が無くなった人、一般的には死者を弔う縁者のいない人のことをさすが、今まで社会問題とされることはほとんどなかった。


 しかし、これだけ少子高齢化が進み、多くの無縁者が出現する社会状況になれば、警鐘を鳴らす上でもこのような番組が必要なのだろう。お墓の問題は、男子のいる家族は困らないので無関心、女子だけの家族・子供のいない家族・一人家族にとっては深刻であったが、まだ現役だったので、表立って話題になることは少なかった。

 ただ、お墓問題の当事者であるお寺の住職としては、長年何とかしなければという思いは強かった。NHKの番組を見ながら、ようやく大きな社会問題として取り上げられる時代になったのかと、感慨を覚える。当山のホームページで紹介されている好縁墓は、無縁社会に適応させるた為に作った墓である。この世には、様々な家族が共存しているが、従来のお墓は無縁者には冷淡であった。そんなお墓の世界にも時代の波が押し寄せている。好縁墓のように、永代使用・一代使用・永代供養墓が共存している墓地は稀だろう。お墓は、この世を映す鏡であるならば、時代に応じて変化しなければならない。


 進化論を唱えたダーウインは「この世に生き延びられるのは、最も強い種でもなく、最も賢い種でもない、変化に最も適応できる種である」という言葉を残している。お寺も、そろそろお墓の問題について、真剣に考えるべき時機に来ている。

  • ohuchi8
  • 2010年1月25日
  • 読了時間: 1分

十年一昔というが、この10年を振り返れば、先日のハイチ大地震をはじめ、大災害が頻発している。20世紀は人類の活動期なら、21世紀は地球の活動期なのだろうか。


  20世紀は、大油田が発見されたお陰で、人類は安価な石油を湯水のように使って、便利で快適な生活を築き上げた。その結果、世界の人口は15億から60億へと4倍に増加し、世界中で環境破壊が進み、地球の温暖化をもたらした。1972年ローマクラブが、第一報告書「成長の限界」を発表し、このまま人口増加や環境破壊が続けば、100年以内に人類の成長は限界に達すると警告した。

 今、綾小路きみまろは「あれから40年」で、夫婦の危機をネタに笑わせているが、人類にとっての「あれから40年」は、笑い事ではすまされない。地球が養える人口は80億といわれるが、2025年には到達しそうである。そして、人類に未曾有の豊かさをもたらした原動力、石油の枯渇問題にも直面する。電気自動車の開発競争が始まったのも、そんな所に一因があるのだろう。

 地球が、無限であり無尽蔵であるという信仰を改めなければ、人類に未来はない。


 日蓮聖人は「汝、早く信仰の寸心を改めて、速やかに実乗の一善に帰せよ」と説き、法華経への速やかな帰依を求めた。人類も地球の有限に回心し、畏敬の念を抱き、速やかに実乗の地球に帰依する時がきた。

  • ohuchi8
  • 2009年12月28日
  • 読了時間: 1分

12月24日クリスマスイブ、鳩山首相が偽装献金事件で、記者会見を行った。


 この会見で、母親から12億6千万の資金提供を受けた事実を明かした。この事実は、首相も人の子、桁外れの金額であるが、今の親子関係を象徴している。今太閤といわれた田中元首相の時代では、考えられない事件である。親の世代より経済的に厳しくなっている子供世代、子供が親の援助を受ける光景はめずらしくない。昔は、年をとったら子供が親の面倒を見るのが当たり前であったが、今は年老いた親が成人した子供の面倒を見る、親不孝の時代である。


 それもこれも、長引く不況のなせるワザなのかも知れない。鳩山首相の一件は、事件として取り上げられているが、この親子関係の構図は、大なり小なり社会全体に蔓延している。高度成長を成し遂げ、豊かになったと思ったら、今度は、多くの親不孝者を生み出している。子供の為、老いた体にムチうち、死ぬまで頑張らなければならない時代の到来である。


 まさに、この世は諸行無常である。来年は寅年、ハトからトラに変身した友愛政治に期待しよう。

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