2月10日は、千葉県市川市・中山法華経寺で昨年11月1日から行われていた、一百日大荒行堂成満の日であった。
我が寺でも長男が入行しており、当日は、全国から集まった檀信徒と共に、感激の1日であった。1日2食のお粥をすすり、暁天3時から夜の11時まで7回の水行、読経三昧の日々、肉体をギリギリまで追い詰める過酷な修行である。それは、法華経「不自惜身命」(自らの身命を惜しまず)の言葉を体現する貴重な経験でもある。
世間では、リーマンショックがもたらした、世界同時不況の嵐が吹き荒れている。多くの会社の倒産や派遣切りで、路頭に迷う人々が増え、未曾有の危機に直面している。しかし、「ピンチの後にはチャンス有り」とは、勝負の鉄則である。ピンチを切り抜ける事によって、人は成長する。今の日本人は、豊かな時代に育ち、飽食にどっぷりと浸かり、その代償として感謝の心を忘れ、もったいない精神を失ってしまった。人間は、苦労しないと感謝の気持ちが湧かないし、食べ物が溢れていればもったいないとは思わない。この100年に一度の大不況というピンチは、本来の日本人を取り戻す良いチャンスなのかも知れない。このような時こそ、苦しみを克服する為に、神仏に感謝する精神を育んでほしいと願っている。
大荒行堂で修行する長男をみながら、、私たち家族にとっても考えさせられる一百日であった。
