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人生会議

  • 2019年11月30日
  • 読了時間: 2分

11月26日、厚生労働省が「人生会議」の普及・啓発のため、PRポスターを公開したが、批判が噴出し一日で取りやめてしまった。「人生会議」とは、医療やケアや最期の迎え方について、家族と話し合い、自分の意思を伝えておきましょう、という趣旨の会議である。終活が広がる時代、自分だけではなく、家族と意思共有することの大切さを、㏚したかったのだろう。趣旨はよかったのに、その役割を果たすことなくお蔵入りとなってしまったのは、非常に残念である。

そもそも、㏚ポスターは、その気にさせるために制作されるものだが、「人生会議」ポスターから受ける印象は、その反対であった。人物の表情・色の使い方が暗すぎて、家族で話し合いたいというメッセージが伝わらない。病や死は苦しみなのに、ポスターも同じように苦しみを表現したのでは、よけいに苦しくなってしまう。結局、厚生労働省は総合的に判断して、これでは㏚の役割をはたすことができないと判断されたのだろう。

お釈迦さまは、この世は四苦八苦の娑婆であると説いている。四苦とは生・老・病・死で、愛別離苦・怨憎会苦・求不得苦・五陰盛苦の4つを加えて四苦八苦という。その中でも、死をどのように迎えるのかが、最も複雑で難しい問題である。歴史的に、死はけがれとして忌避され、話し合うものではなく、タブーの世界であった。しかし、豊かな長寿社会となり老後が長くなったことで、「人生会議」の必要性が認識され、㏚ポスターが制作されたのだろう。

今度、制作するときは、人物の表情や色を明るくし、穏やかな最期を迎える準備としての「人生会議」をイメージできるものにしてもらいたい。私自身、9月に初めて入院・手術をしたので、その内に「人生会議」をしなければと思っている。

 
 

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