妙なる事
- 2016年1月31日
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1月29日、日銀が金融政策決定会合を開き、追加金融緩和政策として、日本史上初めてマイナス金利の導入を決定した。これは、民間銀行が日銀に新たに預金する場合には、マイナス0.1%の利子がかかる、妙な政策である。普通、我々が銀行に預金すれば利子が付くが、この政策では、お金を預けると反対に0.1%の手数料が取られるのである。この前代未聞の政策が、長くデフレが続いた日本経済のカンフル剤になるのか、注目である。
今年は、正月早々中国株の暴落があり、原油価格の続落があり、サウジアラビアのイランとの国交断絶があり、株価に悪影響を及ぼすニュースに事欠かない。これらの影響で、日本株は乱高下を繰り返し、ジェットコースター相場になっている。この落ち着きのない相場を鎮めるには、劇薬が必要だったのかも知れない。史上初のマイナス金利が吉とでるのか凶とでるのか、心配でもあるが楽しみでもある。これからの株価に、どのように影響するのか興味深い。
人はマイナスと聞くと、どうしても悪いイメージを持ってしまうが、悪いことばかりではない。仏教には、「定命」(じょうみょう)という教えがある。これは「マイナス年齢」の考え方で、一歳づつ年を引いていく数え方である。例えば、80歳で亡くなった人は、生まれた時に仏様から80年の定命を頂いて、この世に誕生したと考える。つまり年齢は、80・79・78と一歳づつ年を取り、最後に霊(0)となって旅立っていくと考えるのである。亡くなった時は、定命が尽きたと思えば、遺族の癒しとなり、諦めもつく。定命の妙味は、その時にならないと分からない事にある。人の年齢の数え方には、プラスだけではなく、マイナスの数え方があることを、仏教は教えている。
昨夜の、日本代表サッカーチームの戦いは、前半・後半の20分までは、韓国チームに主導権を握られていたが、その後は絶妙の選手交代が威力を発揮し、0対2から3対2の大逆転劇を演じた。手倉森監督は、ベガルタ仙台の時からそうであったが、本当に勝負強いオリンピックが楽しみである。