top of page

宗教戦争

  • 2023年10月31日
  • 読了時間: 2分

10月27日(金)、イスラム教徒にとって金曜礼拝の日である。当山の近くには、東北で唯一のイスラム寺院があるので、イスラム教徒達が三々五々にお寺の前の国道を、歩いたり、自転車に乗ったり、車に乗ったりして礼拝に行く。彼らの姿を見ていると、その熱心さに驚くと同時に感心させられる。たまには、信者達がお寺の境内に上って来るので、仏像に悪戯されないかと、バーミアンの大仏爆破の映像が強烈だっただけに、少々心配になる。狂信的な信者が、出現しないことを願っている。

 中東では、ユダヤ教のイスラエルとイスラム教のパレスチナハマスとの戦争が勃発し、これからどうなるのか宗教が絡んでいるだけに厄介である。イスラエルは、ホロコーストの反省と同情もあったヨーロッパ諸国の後押しによって、1948年パレスチナの地に建国された。2000年前にローマ帝国に滅ぼされ、世界中に流浪の民となったユダヤ人にとって、宿願の新国家誕生であった。新国家イスラエルの誕生によって、この地を追い出されることとなったパレスチナ人にとっては、降って湧いた災難であり、恨み骨髄の出来事であった。しかし、イスラエル人にとっては旧約聖書で神から与えられた約束の地カナン(パレスチナの古名)に戻っただけという認識なので、罪の意識はないだろう。

 パレスチナ人は、パレスチナに住んでいたアラブ人なので、イスラエルは多くのアラブ諸国を敵に回す結果となり、これまで4度も戦争を行ってきた。しかし、ユダヤ人とアラブ人は、「信仰の父」と呼ばれるアブラハムを先祖とする、異母兄弟である。アブラハムと女奴隷ハガルとの間に生まれたイシュマエルがアラブ人の先祖、アブラハムと妻サラの間に生まれたイサクがユダヤ人の先祖である。そして、イサクのの子であるヤコブはやがて神から「イスラエル」と名付けられ、これが現在の国名になっている。

 ユダヤ教は、日本の神道、インドのヒンズー教と共に、世界三大民族宗教と言われ、その民族だけが信仰する宗教である。今回の戦争は、宗教が絡んだ兄弟喧嘩なので、なかなか和解は難しい。神道と仏教が争いなく共存している日本は、世界的に見れば稀有な国と言えるだろう。宗教戦争のない日本をつくった先人達の知慧と努力に感謝である。

 
 

最新記事

すべて表示
山上裁判と総選挙

1月21日、奈良地裁で開かれた安倍元首相の銃撃事件の裁判で、山上哲也被告に検察側の求刑通り、無期懲役の判決が言い渡された。弁護側の「宗教が関わった虐待の被害者であるという視点が不可欠だ」という主張は退けられ、検察側の「幼少期に不遇だったことは認めるが、犯行とは無関係」という主張が通り、検察側の全面勝利となった。裁判長は、安倍氏については「落ち度は何ら見渡らない」と総括し、山上被告の都合を優先した銃

 
 
山上被告裁判2

12月18日、安倍晋三元首相が2022年7月8日奈良市で銃撃殺害された事件で、殺人などで罪に問われた山上徹也被告の裁判員裁判が結審し、検察側は無期懲役を求刑した。しかい、弁護側は山上被告が旧統一教会に翻弄された生い立ちや悲惨な境遇を考慮すれば、「最も重くても懲役20年までにとどめるべきだ」と主張した。今回の裁判は、宗教団体の「宗教2世」による元首相の殺害という、戦後史に前例がない事件だけに、量刑が

 
 
山上被告裁判

11月20日、安倍晋三元首相の裁判員裁判第10回公判が開かれ、山上徹也被告への初めての被告人質問が始まった。山上被告は、「私たちは統一教会に家庭を破壊された」そして、「家族の人生が翻弄され、教団への復讐心を強めた」と証言した。11月25日の第2回目の証言では、安倍元首相が旧統一教会の友好団体にビデオメッセージを寄せた事が、引き金になったと述べた。それは、統一教会が社会的に認められてしまうという絶望

 
 
bottom of page