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臓器移植

2009年6月22日
読了時間: 1分

6月18日、長年懸案になっていた臓器移植法改正案が、衆議院で可決された。


 まだ、参議院での審議が残されているが、脳死を人の死と認め、年齢制限が撤廃される可能性が高くなった。1997年、臓器移植法が制定され、その後何度か見直しが求められていたが、先送りされてきた。しかし、外国での移植が困難な状況となり、12年ぶりに政府も重い腰を上げた。今まで移植を待ち続けながら、亡くなった人々を考えると、胸中複雑である。


 戦後の日本は、困難な問題が起きると何でも先送りし、責任を取りたがらない風潮が蔓延した。この件も、然りである。本来、日本人は進取の気性に富み、挑戦する気概と「不惜身命」の精神を持っていたはずである。今では、失敗を恐れ損得ばかり考えて、決断できない国に成り下がってしまった。この停滞し混迷する国家社会を打破するには、貧しいながらも気骨があった我々のご先祖に学ばなければならない。


 豊かさにどっぷりと浸かった日本人には、痛みが伴う起死回生の魂の移植手術が必要である。臓器移植を待つ人々同様、残された時間は少ない。

 
 

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