コロナ対策の妙
- 2020年5月31日
- 読了時間: 2分
5月25日、非常事態宣言が残った一都三県と北海道が解除され、全国すべての都道府県が解除された。4月7日に発令されてから50日余り、日本人は強制力のない自粛要請だけで感染者数を激減させ、しっかり結果を出した。そして嬉しいことに、プロ野球の開幕も無観客試合ながら6月19日と決まった。しかし、新型コロナウイルスとの終わりの見えない戦いは、まだまだ続くことを肝に命じなければならない。
日本のコロナ対策は、罰則付きの外出禁止令で都市封鎖を行った諸外国とは違い、強制力のない自粛要請だけなので効果を疑問視されたが、良い意味で期待を裏切った。2月のダイヤモンドプリンセス号の時、日本はそのうち武漢のようになる、3月にはイタリアようになる、4月にはニューヨークのようになると言われたが、そうとはならなかった。確かに、諸外国と比べると圧倒的にPCR検査が少なかったので、何か隠しているのではないかと批判されたが、感染爆発は起こさなかった。ここまで結果を出し続けた日本のコロナ対策に、ついにべドロスWHO事務局長も日本は成功したと評価した。
なぜ、日本は成功したのかミステリーと言われ不思議がられているが、ワシントンポストがその成功の理由を書いている。1.クラスターと重症患者優先の検査2.保健所の質3.三蜜の3つあげ、その中でも保健所の役割に注目している。保健所は、コロナ患者の交通整理をして、医療崩壊を防ぎ死者数を抑えた、その仕事の質を評価しているのである。日本のコロナ対策の妙(非常にすぐれていること)は、保健所にあるとみているのである。
新型コロナウイルスが世界中に拡大している今、最も懸念されるのは中国の動向である。マスク外交を通して、世界に影響力を強めようとして、米国との関係が険悪になっている。WHO・台湾・香港と次々と力を行使しているが、これをやり過ぎれば墓穴を掘るのでないかと危惧している。将棋の世界の格言に「高飛車で負けを引く」、相手を甘く見て序盤から高圧的な飛車を繰り出すと、逆に負けてしまう。高飛車外交の中国を見ていると、この格言を思い出す。
ナショナリズムを煽り過ぎれば地獄を見る、これは歴史の教えるところである。