top of page

不都合な現実

  • 2016年8月31日
  • 読了時間: 2分

8月2日、河北新報の“声の交差点”に「若林城跡を観光名所に」と題した、私の投稿が掲載されたので、何が不都合な現実なのか、ご理解いただければ幸いです。ご一読下さい。



 『昨年7月、NHKの番組「ブラタモリ」を見て、伊達政宗公の晩年の居城「若林城」の跡が宮城刑務所(仙台市若林区古城)になっていることに、改めて違和感を覚えた。

 宮城刑務所の前身の宮城集治監が建てられてから137年。今では周りを住宅に囲まれ、建設当時の状

況とは様変わりしている。敷地内に名木「臥龍梅」や「蟠龍の松」があるが、市民が気軽に立ち寄って見ることができない。こうした不都合な状態を変えるには、公園化することが望ましいと思う。

 城跡が刑務所になっているのは、全国でもここだけであり、決して誇るべきことではない。若林城が今後も刑務所として存続するのが良いのか、考える時期に来ているのではないだろうか。

 7月1日に仙台空港が民営化され、海外からの観光客増加が期待されている。奇しくも宮城刑務所内の2本の名木には、中華圏の人々が好きな「龍」の文字が入っている。この歴史的遺産をこのまま眠らせておくには、誠にもったいない。

 2035年の伊達政宗公400回忌までには、若林城跡を、市民や観光客が訪れる名所として蘇らせたいものである。』



この投稿は、不都合な現実から理想の城跡への道標になればと思い書きました。そして、このような問題があることを、多くの人に知ってもらえれば、嬉しい限りです。将来、若林城跡がそれにふさわしい施設として、蘇生されることを願う一人です。 先日も、東北6件の知事が台湾を訪れ観光PRを行っていましたが、同時に魅力ある観光地を生み出す努力も必要です。この2本の名木は、貴重な観光資源として、訪日観光客を引き付ける役割を、十分担うことができると考えています。この不都合な現実を折に触れ、これからも様々な所でお話したいと思っています。


注;音で「蟠」は漢音で「ハン」、呉音で「バン」と読む。意味は「龍のくねる姿」を表す。

  訓で「わだかま」ると読む。意味は「不平・不満などが解消されないで残る」こと。

 
 

最新記事

すべて表示
活動期の地球

6月26日、山梨県富士河口湖町で震度6弱の強い地震があり、富士山との関連が心配される。気象庁は、富士山の火山活動に異常はないと発表したが、1707年に大爆発して以来320年間休止している富士山は、過去およそ5600年間に180回もの噴火を繰り返してきた活火山である。記録に残る一番古い噴火は781年の天応噴火で、平安時代には頻繫に噴火したことが記されている。  2011年の東日本大震災は、869年の

 
 
イラン攻撃に想う

5月28日、アメリカによるイラン攻撃から3ケ月、今だに先行きの見えない状況が続いている。3月の高市首相訪米の折、トランプ大統領は「望めば2秒でこの事態を終わらせることができる」と豪語したことが思い出される。しかい、毎日のように発言が変わり、ディールの達人の手腕が問われている。トランプ大統領のディールは、したたかなイランとの交渉に行き詰まり、焦りの見える今日この頃である。ホルムズ海峡の閉鎖は、世界中

 
 
豊臣兄弟

4月26日、今年のNHK大河ドラマ「豊臣兄弟」、第16回は「覚悟の比叡山」のタイトルであった。織田信長による比叡山焼き討ちは、前回の「姉川の戦い」(1570)の翌年に起こった。当時の比叡山は、有力大名のような軍事力・経済力を持ち、信長と敵対関係にあった。姉川の戦いは、織田・徳川の連合軍と浅井・朝倉連合軍の戦いであり、まれにみる凄惨な戦いで姉川が血で真っ赤に染まったと言われている。この戦いに敗れた浅

 
 
bottom of page