国の強化策
- 2022年1月31日
- 読了時間: 2分
1月27日、ワールドカップサッカーのアジア最終予選が、埼玉スタジアムで行われ、日本が中国に2対Oで勝利した。予想では、中国がカンフーサッカーで日本を苦しめ、荒れた試合になると思いきや、以外にもパスサッカーで平穏な試合となった。試合内容は、日本が圧倒的にボールを支配し、中国との実力差は歴然で、あぶなけない快勝であった。 日本と中国は、1990年代ほぼ同時期にプロリーグが発足したが、互角だった実力がこの30年で、これだけ差がついたのかと思うと感慨深い。中国は、Jリーグを参考に中国リーグを創設し、優秀な外国人監督や選手を破格な契約金で招請し、サッカー強国を目指した。しかし、今回の試合をみる限り、中国の強化策は実を結ばなかったようである。その原因は様々あるだろうが、大きな要因は底辺を広げず、地道に指導者や若手選手の育成を怠ったことだろう。中国は、皮肉にも大金をつぎ込むだけでは、サッカー強国になれないことを証明した。 なぜ、日本と中国がこの30年間にこれだけ差がついたのか、参考になる出来事がある、それは1894年の日清戦争である。超大国清(中国)が、新興勢力の日本に完敗したことである。その原因は、約30年前に始まった両国の近代化政策、日本の明治維新、中国の洋務運動である。その理念は、日本は和魂洋才・中国は中体西用である。和魂洋才とは、日本の魂を大切にし西洋の学問・知識・科学技術等を総合的に学ぶことである。中体西用は、中国の体制を維持して西洋の科学技術を利用することである。両国の違いは、日本は西洋からすべてを吸収しようとしたのに対し、中国は西洋の科学技術だけを利用しようとしたことである。この国家強化策の相違が、30年後の日清戦争の結果に如実にあらわれた。 ようするに、日本のサッカー強化策は、サッカー強豪国のすべてに学び、その良いところを取り入れる、一方、中国の強化策は、強豪国から優れた監督や選手を招請して、お金で強化する。この違いが、今回の結果となってあらわれたと考えている。そして、中国の21世紀版中体西用が成功するか、興味深い。