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大川小学校の教訓

  • 2020年12月31日
  • 読了時間: 2分

12月28日、政府はコロナウイルス感染拡大防止のために、GoToトラベルを1月11日まで一時停止した。GoToトラベルは、コロナウイルスによって疲弊した観光産業支援策として7月から始まり、多くの人が利用し復活の兆しが見えてきただけに、残念である。しかし、これだけ感染者が日々増加すれば、医療崩壊を防ぐために仕方がないが、それにしても地域経済への影響が心配である。

私は、先月仙台と気仙沼が全線高速道路で繋がったのを機会に、GoToトラベルを利用して久し振りに気仙沼と大川小学校を訪れた。東日本大震災から10年、気仙沼には大島に渡る立派な橋が架かり、津波で破壊された街並みもかなり整備され復興が進んでいた。しかし、大川小学校周辺はまだまだこれからという所で、津波被害の大きさを改めて実感させられた。

大川小学校は、モダンな円形校舎で地域自慢の小学校であった。校舎は、北上川が目の前という立地で、海から4km上流にあり海を見ることはできない。これだけ海から離れた場所なのに、10メートルの津波が押し寄せ、先生10名児童74名計84名が犠牲となった。この校庭に佇むと、津波が来るまでの50分、この場所でどんなことが起きていたのか知る由もないが、何ともやり切れない気持ちになる。学校の裏手には、整備された山道があり、その道を登り裏山に避難すれば全員助かったはずと思うと、残念でならない。

この大川小学校の悲劇は、これから起こるであろう東海・東南海・南海地震の学校の津波非難を考える上で、多くの教訓を残した。その一番の教訓は、海のそばの学校だけでなく、海から離れた場所であっても川沿いの学校は、津波に対する警戒を怠ってはならないということである。大川小学校には、津波避難マニュアルがなく、校庭での50分を避難方法を相談するために費やしたこと、そして運悪く校長先生が不在だったことも重なり、決断が遅れたことが致命傷となった。マニュアルがあれば小田原評定とならず、犠牲を出さずに済んだはずである。

この尊い犠牲を、次の災害に生かすことが最高の供養になることを、肝に銘じなければならない。

 
 

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