旧暦の春節
- 2015年2月28日
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2月19日は、旧暦のお正月、中国では「春節」という。このお正月休みを利用して、日本に大勢の中国人観光客がやって来た。その爆買いぶりが、連日テレビで放映されていたが、昭和40年代の物が面白いように売れた、日本の高度成長期を彷彿とさせる光景であった。このような状況に、日本政府はほくそ笑んでいるだろうが、中国政府は複雑な心境だろう。中国人観光客の爆買いによって、忘れ去られていた旧暦が、クローズアップされるとは、何とも興味深い。
そもそも、日本においても、昭和40年代の農村地帯では、旧暦が多く使われていた。お寺の行事も、農家の都合に合わせて、旧暦で行われていた。米作りには、新暦よりも旧暦の方が適している現実があった。今でも、一部の農家では、旧暦を用いて農作業を行っている。しかし、経済の中心が農業から工業に変わり、今では日本人の多くは、旧暦を知る機会がなかった。しかし、中国人観光客の爆買いによって、旧暦を知るよい機会となった。
旧暦(太陰太陽暦)は、明治5年(1872)明治改暦によって新暦(太陽暦)に、主役の座を明け渡した。なぜ改暦されたのかといえば、旧暦は1年が約11日短く、3年に1回、1年が13ヶ月となり、国の予算を作る上で複雑不便であるという理由、もう一つは国の役人に支払う給料が、3年ごとに1ヶ月分多く支払わなければならないという、経済的な理由である。現実問題として、毎年正月の日付が変わっていたのでは、ビジネスを行うには不都合であるが、中国人観光客の爆買い見れば、日本経済にとって「春節」は好都合である。
東京オリンピックに向けて、ますます「春節」が注目されるだろうが、経済効果ばかりではなく、政治の世界にも、よい影響が及ぶことを期待している。