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満年齢と数え年

  • 2021年11月30日
  • 読了時間: 2分

11月28日、競馬ジャパンカップで3冠馬コントレイルが、有終の美を飾った。コントレイルは、ディープインパクトを父に2017年4月1日に誕生した、最強の4歳馬である。これからは種牡馬として、ディープの血統を残す大切な役目を果たすことになる。満4歳で引退するのは非常に残念であるが、将来の競馬界を考えると仕方がないのかも知れない。競馬界において、競走馬の年齢が満年齢になったのは2001年からである。人間界が満年齢を取り入れたのは、三歳児検診が本格的に始まった1961年なので、40年遅れで導入されたことになる。

 それでは、なぜ人間界が満年齢を取り入れたのかといえば、三歳児検診を数え年で行うと、不都合が生じるからである。数え年では、1月1日生まれの子供も、12月31日生まれの子供も、同じように正月で年を取るので、1年の差が出てしまい正確な比較ができない。満年齢ならば、誕生してから丸三年の誕生日で三歳になるので、同じ条件で発育状態を比較できるからである。そして、もう一つ大人にとっても数え年より1~2歳若く言える所から徐々に広まり、今では満年齢が主流になってしまった。

 一休さんの句に「正月や 冥土の旅の 一里塚 めでたくもあり めでたくもなし」というのがあるが、「正月や」を「誕生日」に変えないと、数え年を知らない今の人には理解できないかも知れない。このような状況から、年回法要を1年遅れでする人も増えている。その理由として、満年齢で数える習慣から、亡くなった年を1ではなく0から数えるからである。本当に、困ったものである。

 本来は、お寺ではなく学校教育の中で満年齢は0から始まる基数詞の数え方、数え年は1から始まる序数詞の数え方であることを、きちんと教えなければならないのである。

 
 

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