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老老対決の終焉

2024年7月26日
読了時間: 2分

7月21日、再選を目指してきたバイデン大統領が、選挙戦からの撤退を表明し、ハリス副大統領を支持すると発表した。バイデン大統領の高齢による心身の衰えは、これまでの一連の映像でも明らかで、素人目で見ても2期目を勤め上げるのは、無理ではないかと思っていた。アメリカ大統領の世界における影響力の大きさや、激務を考えるとなおさらである。バイデン大統領の撤退で、今度はトランプ氏の高齢問題が脚光を浴びることになる。トランプ氏は、「老いぼれバイデン」と散々罵ってきたが、今やその言葉がブーメランとなって返ってくる、因果はめぐるである。なにせ、ハリス氏はトランプ氏より20歳若く新鮮である。

 ハリス氏は、黒人・女性・アジア系と多様性を象徴する人物で、インドの古代語であるサンスクリット語で「ハスの花」を意味する「カマラ」と名付けられた。サンスクリット語は、仏教を学ぶ上で必修なので、親しみを感じる。ハリス氏は検事出身なので、多くの容疑をかけられ裁判中のトランプ氏にとって、手ごわい相手となるだろう。トランプ氏は、バイデン大統領を「米国史上、群を抜いて最悪の大統領」と罵倒してきただけに、バイデン氏の撤退は痛手で、戦略の見直しは必至である。検事として培ってきた、舌鋒鋭いハリス氏との討論会は見ものである。

 一方、トランプ氏は、共和党大会最終日の指名受託演説で、暗殺未遂事件について「全能の神の恩寵により、私は皆様の前に立っている」と神妙に神への感謝を口にした。トランプ氏は、信仰とは無縁と思われていただけに、意外な言葉であった。暗殺未遂事件は、これまでの破天荒なトランプ節を封印する契機になったのかと思いきや、どうやら三日坊主で終わったようである。やはり、トランプはトランプであり、本性は死ぬまで変わりそうもない。トランプ劇場は、11月5日の投票日まで続きそうなので、楽しみである。

 ハリスとトランプの戦いは、検事と被告の対決という前代未聞の大統領選挙で、、どんなドラマになるのか興味が尽きない。今回の大統領選挙を考える時、安倍元首相を失ったことは、返す返すも残念でならない。

 
 

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