衆議院選挙
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- 2月26日
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2月8日、第51回衆議院選挙が行われ、衆議院定数の4分の3を占める巨大与党が誕生した。しかし、最大野党の新党中道改革連合は、目論見が外れ歴史的大敗を喫した。中道改革連合は、立憲民主党と公明党が急遽選挙目当てに作った選挙互助会で、公明党が標榜する仏教用語「中道」を冠する党名である。中道とは、お釈迦様が悟りを求め修行する中で、苦行主義と快楽主義の両極端を否定する仏教思想である。この党名は、極端な右翼と左翼を排する、穏健な改革政党の意味合いを込めて命名したのだろう。 今回、自民党が単独で衆議院定数の3分の2を超える316議席を獲得できた要因は、「高市人気」に負うところが大きかった。それともう一つの要因は、高市首相の「台湾有事は日本の有事」の国会答弁を撤回しない事に対する、中国の過激で執拗な日本批判に有権者が反発したことも大きかった。中国は、日本社会を分断させ自民党の惨敗を狙ったのだろうが、結果的には逆効果であった。なぜ、これ程までに中国が反発するのか、日本人には不可解だが、中国のお家事情が影響しているのかも知れない。 2010年、日本の巡視船に中国漁船が故意に衝突させた時、その船長を当時の民主党政権は中国の圧力に屈し、あっさり釈放した。その経験から、中国は圧力をかけ脅せばすぐに撤回すると考えたのだろう。今回の選挙で落選した旧民主党の大物議員が当事者であったのは、何とも皮肉な巡り合わせである。この選挙結果は、日本人の意趣返しだったとも言える。まさか、これ程自民党が圧勝するとは、中国もさぞ驚いたことだろう。高市首相には効果がないことを、そして旧民主政権との違いを見せた選挙であった。 607年、遣隋使小野妹子に聖徳太子が持たせた国書の一文、「日出処の天子書日没する処の天子に致す」が有名である。これを読んだ皇帝煬帝は、激怒し次から無視しろと言ったと伝えられている。聖徳太子が、隋に対等な立場で国書を送った史実は、今日の日中関係にも脈々と息ずいている。日本は歴史的に中国の朝貢国であった事はなく、これからもない事を選挙結果で示した。この結果を受け、これから中国がどのように出てくるのか、注目である。